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システムエンジニアには国語力が求められるという話

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今回は、システムエンジニアには国語力が求められるという話をお話しします。

システムエンジニアの仕事はただプログラムを作ってテストをするだけではなく、様々な工程を一連のプロセスでこなさないといけません。

その中で、ドキュメントを読んで、その内容を理解することが求められます。

文章を読む力、図や表を理解する力が求められます。

システムエンジニアで食べていくうえで、意外と見落とされがちなのがこの国語力です。

システムエンジニアに求められる国語力について

ただプログラムが書ければいい、で食べていけないのがシステムエンジニアの仕事です。

前回の記事で述べたコミュニケーション力、ユーザーへの提案力、そして、ドキュメントを読むための国語力、それにプログラムを書く力、データベースに処理をさせるSQLやデータベースへの理解、WindowsやUnixなどOSへの理解。

さらに、Excel、Word、PowerPointなどを使い、ドキュメントを作成する能力。

システムエンジニアに求められるスキルは、システムエンジニアを目指そうと考えている人が考えていること以上に求められるものが多いです。

そして、尖った人よりもなんでもまんべんなく器用にこなせる人の方が、システムエンジニアとして成功しやすいです。


話を元に戻しますと、システムエンジニアに求められる国語力は、ドキュメントの文章を読んで正しく理解する能力、そして、表や図を理解して正しくどんな流れでどんな処理を行う必要があるのか、カスタマイズや機能改善であれば既存のシステムの動作がどうなっているのかを理解する能力が必要のことになります。

もちろん専門用語がたくさん出てきますし、そのプロジェクトでしか通用しない用語も出てきます。

これらをきちんと覚えて、文章や図、表などを読み取り、全体の流れをつかんだうえで、それぞれの機能の詳細を理解していくという能力が必要になります。

この能力を身に付けるためには、やはり基礎として国語力が必要になってきます。

正しく文章を読んで正しく理解するという基礎が出来ていないと、仕様を誤って読み取ってしまい、後の工程で手戻りが発生します。

なので、文章を正しく理解して、正しい仕様を読み取るという基礎的な国語力はとても大切になってくるのです。

では、文系の方がシステムエンジニアになるのは有利なのか?

では、理系より国語力のある文系の方がシステムエンジニアに向いているかと言うと一概にそうは言えないのも難しい所です。

システムエンジニアはシステムを理解し、プログラムを書いたり、データベースやOSの知識が求められたりするわけなので、理系的な要素も強いのです。

なので、国語力があるからと言って文系の方が有利とは言い切れないわけです。

ただ、文系であっても、プログラミングを学び基本情報技術者試験に出てくるような内容を勉強した人であれば、システムエンジニアとして活躍することは十分に可能です。

ただ、文系の場合、この情報工学を勉強するというのが障壁となり、なかなかシステムエンジニアを目指すのは難しいです。

それよりかは、大学の情報工学部や専門学校でプログラミングや情報工学を学んだことがある理系の人の方が、国語力を身に付けるという障壁だけになるので、比較的システムエンジニアとして食べていくのは楽かなと思います。

国語力を身に付けるにはどうしたらいいか?

では、システムエンジニアとして食べていくために必要な国語力を身に付けるにはどうしたらいいでしょうか?

それは日ごろから本を読んで、文章の読解力を鍛えておくことです。

本を読むことで、文章を読むことへの抵抗が少なくなりますし、文章を読んでいったい何っを伝えたいのかを理解する能力が高まります。

この能力が、ドキュメントを読んで理解したり、図や表から要件や仕様を読み取ったりするのに役立つのです。

図や表から要件を読み取るのは単純に国語力だけの問題ではないのですが、読み取りを誤らないためにも、ある程度の国語力を身に付けておくことは重要なのです。

国語力がなければ、いろんな能力を求められる上にドキュメントを読んで理解することも求められるシステムエンジニアとして仕事をしていくのは厳しいというしかなく、システムエンジニアの下位であるプログラマーやテスターとして仕事をするしかなくなります。

もちろんシステムエンジニアよりも給料が下がるので、高給を目指すのは厳しくなります。

仕事が出来るシステムエンジニアは働く会社を間違えなければ、高い年収を目指すことが出来ます。

なので、一番基礎になっている国語力をしっかり身に付け、システムエンジニアとしてある程度戦える状況にしておくことが必要なのです。

システムエンジニアとして食べていきたいのであれば、最低でもSPI試験で問われるくらいの国語力は身に付けておくようにしましょう。


基本情報技術者試験や応用情報技術者試験に合格することでも、文章や図、表を読み取る力は高まります。

どうしても文章や表、図から情報を読み取るのが難しい場合は挑戦することを考えてはいかがでしょうか?

今回の記事はここまでとなります。
また次の記事でお会いしましょう。