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オフショア開発、ニアショア開発とは?

オフショア開発とニアショア開発
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ソフトウェアの開発を外部に委託する場合、オフショア開発とニアショア開発という言葉が使われることがあります。

オフショア開発とニアショア開発は名前は似ていますが、開発の外部委託先に違いがあります。

今回はソフトウェア開発においてオフショア開発とニアショア開発がいったいどんなものであるかを説明します。

オフショア開発とは何か?

オフショア開発とは、自社で開発するコストを抑えるために(または開発要員を節約するために)、開発費の安い海外に外注することです。

主に新興国と呼ばれるベトナムや中国などに依頼することが多く、海外の優秀な開発者やシステムエンジニアに自社の代わりに開発してもらうことで、コストを抑えるとともに良質なプログラムを開発してもらえるというメリットがあります。

開発依頼用の窓口で日本語で受け付けてもらえることもありますが、言葉の壁というのが存在し、日本語の微妙なニュアンスがうまく訳せなくて仕様と若干異なるものが出来たり、こんな画面にして欲しいという一例を出すと、一例として挙げたものがそのまま出来てしまうという問題が起こることがあります。

日本語で依頼を受け付けてもらえる場合でも、翻訳者の実力も問題になることがあり、誤訳などが発生して仕様とは異なる部分が出てくることがあります。

また、時差の問題や仕様の翻訳などを行う場合は開発にラグタイムが発生し、急ぎの開発を依頼する場合にはあまり向いていないという問題があります。

なのでオフショア開発をする場合は、時間をしっかりかけて開発を行う作業を依頼するようにし、依頼先の会社の選定を慎重に行い、実績のある会社に頼むことが重要になります。

コストの面でも、円安により日本と委託先の国の物価があまり変わらない場合はオフショア開発で依頼するメリットが薄くなってしまうことが懸念され、国の成長により日本の物価よりも委託先の国の物価が高くなってしまうと、逆に高くついてしまうことも頭に入れておかなければなりません。

委託先の国の物価が高くなるとさらに物価の安い国の企業に依頼するようになるなどの手を打つことがありますが、それも一時しのぎの対応になることがあり、結局物価が高くなるとコストが上がっていくため、恒久的に使える手法ではないというのも理解しておかなければなりません。

ニアショア開発とは何か?

ニアショア開発とは、国内の地方都市や近隣の国の会社に開発を委託することを指します。

例えば東京の企業で開発を行うとコストが掛かるため、比較的物価の安い地方の企業に依頼するなどがあります。

この場合は相手の企業も外資ではなく日本の企業であることがほとんどであるため、日本語でのやり取りになるためコミュニケーションが取りやすく、打ち合わせも組みやすいというメリットがあります。

地方にも優秀なエンジニアがいるため、優秀なエンジニアがいる会社に依頼することで委託した開発の品質がしっかりと担保されることも大きいでしょう。


ただし、地方の企業で外注先を見つけることが難しく、ニアショア開発に長けた企業を見つけにくいことが課題としてあるかもしれません。

また、優秀な開発先に委託するのはそれなりにコストが掛かるため、都市部で開発するのとそれほど変わらず、コスト削減があまりできないという課題が出てくる可能性があります。

これは働く側の立場になると理解できるのですが、安くて高品質なものを作るということは、給料も開発者にそれほど多く支払えないということになります。

そうした場合に、仕事と給料が見合わなくなると退職者が出て来て、開発者の質の低下が生じることになります。

結果として安かろう悪かろうの成果物が出来ていまい、コスト削減につながらないことが考えられます。

なので、ニアショア開発で外部に開発を委託する場合も、コストをどれだけ削減できるか、どれ位優秀な会社であるかをしっかりと調べて、両方のバランスを考えたうえで委託先の会社を選定する必要があります。

オフショア開発、ニアショア開発で気を付けるべきこと

オフショア開発、ニアショア開発で気を付けるべきことは、伝わる設計書をしっかりと書くことです。

例えば自社内でしか通用しない用語を入れたり、「これは書かなくてもわかるだろう」と書く必要がある情報を書かなかったりすると、委託先の企業との認識の齟齬が生じて、思った通りの成果物が出来上がらず、委託先にやり直しを指示することになります。

やり直しは一度くらいであればいいのですが、何度もやり直しが生じて時間がかかってしまうとコストがかさんでしまうため、委託先に正しく伝わるしっかりした設計書を準備する必要があります。

特にオフショア開発で外部の委託先に依頼する場合、日本語の表記の揺れや誤字脱字、一般的ではない難しい表現を使わないように配慮することが大切です。

最近はリモートでの打ち合わせも可能になりましたが、オフショア開発の場合は時差もあるため、打ち合わせの時間を組むのが難しくコミュニケーションをとる機会が少なくなるため、最初からしっかりとした設計書を渡して開発を依頼することが特に大事になります。

ニアショア開発ではリモートでの打ち合わせや直接委託先の企業に訪問して打ち合わせをすることが可能ですが、これに頼りすぎるとコストがかさんでしまうため、やはり読みやすくてしっかりとした設計書を最初から渡す必要があります。


オフショア開発とニアショア開発は開発コスト削減のために有効な手段の一つですが、外部委託をする分、自社開発とは勝手が違う部分があります。

その点をきちんと理解して委託先に開発を依頼する必要があるのです。

そして、委託先から届く成果物はそのままお客様に提供するのではなく、しっかりと自社で動作確認を行い、仕様通りになっているかをチェックして受け渡すという手順も忘れてはいけません。

今回の記事はここまでとなります。
また次の記事でお会いしましょう。