今回はCRUD図について説明します。

CRUD図は、開発のプロジェクトを行う際に作成する設計書の一つで、どの業務を行うとどのテーブルを使い、どんなことをするのかを定義したものです。

基本設計で作ることが多いですが、プロジェクトによっては存在しなかったりします。

ですが、似たような設計書を書く機会はあると思いますので、CRUD図に関しては、SEとして活躍をしたければ頭に入れておく必要があるでしょう。

CRUD図とは何か?

では、早速CRUD図について説明していきます。

CRUD図のCRUDとは、作成(Create)、読込(Read)、更新(Update)、削除(Delete)の頭文字を取ったもので、データベースのテーブルと業務の関係性をマトリクス図で表したものです。

書き方はいろいろあるのですが、例えば以下のようにどの業務を行うと、どのテーブルに影響するのかを表にまとめます。

CRUD図

実際の業務ではこんな単純なCRUD図にはならず、一つの業務に多くのテーブルが関係することがありますが、そのような場合でも、データベースのテーブルに対して行う処理と業務との関係を漏れなく洗い出すことで、データベースの挙動が分かり、後続の工程でスムーズに設計、開発を行うことが出来ます。

CRUD図はどの工程で作成されるか?

では、CRUD図はどの工程で作成すればよいのでしょうか?

プロジェクトによって差異はあるかと思いますが、基本設計で作成することになります。

基本設計とは、要件定義と詳細設計の間の工程にある設計工程で、上流に位置しています。

基本設計では詳細設計のようにプログラムでどのように記述するというとことまでは決めずに、詳細設計で必要になるための情報(例えば、画面仕様や帳票仕様、データベース仕様、入出力定義など)を取りそろえます。

CRUD図はこの内のデータベースの仕様に該当するもので、CRUD図を記載した内容をもとに詳細設計で、より具体的にデータベースの読み込みや更新などの仕様を決めていきます。

CRUD図を作成することは重要なことであり、CRUD図で書かれた内容をもとに詳細設計を起こし、製造、テスト、納品と続きます。

もし、CRUD図に抜けや誤りがある場合は後続の工程に影響が出るため、業務とデータベースのテーブルとの関係を漏れなくCRUD図に落とし込まなければいけません。

CRUD図を作成する上での注意点

CRUD図は詳細設計以降でも利用する重要な設計書の一つです。

なので、抜けや漏れが無いように正確に記載をしなければいけません。

権限により挙動が異なるのであれば、それも織り込む必要があります。

CRUD図に載っている業務に不足や誤りはないか?

CRUD図に載っているテーブルの動作に不足や誤りはないか?

この2点はしっかりとチェックしなければいけません。


また、書き方の統一も重要です。

担当者が異なるからと言って、書き方が異なることはあってはなりません。

担当者が異なっていて書き方が統一されていないと、後続の工程を担当する人に負担がかかります。

プロジェクトによって書き方が異なることはあれど、同じプロジェクト内で書き方が統一されていないということはあってはならないのです。

書き方がバラバラな設計書は設計書としての役割をしっかりと果さなくなってしまいます。

それが後工程の進捗に影響し、プロジェクトの遅れにつながることがあります。

プロジェクトの一次的な遅れは許容範囲ですが、全体的な遅れは工程ごとの納期に間に合わなくなることもあり、とても危険です。

CRUD図は上流の工程で作成するため、CRUD図の出来は後工程に大きく影響します。

そのため、しっかりとミスが無いように作り上げておく必要があるのです。

今回の記事はここまでとなります。
また次の記事でお会いしましょう。